助役 佐藤直良 収入役 木原忠光
総務部長 嶋 栄
産業部長 木下治紀
建設部長 橋富修治 民生部長 井原 輝
福祉事務所長 横尾哲治 交通局長 百武康邦
水道局長
内堀弥太郎 ガス局長 仁位次治
消防長 八田国信
教育委員長 野村綱明
教育長 野口 健
監査委員 原 勝巳
農業委員会 選挙管理委員会
石橋正光 福田忠利
事務局長 事務局長
○議長(
横尾重雄)
これより本日の会議を開きます。
10日に引き続き、市政一般に対する質問を続行いたします。
◆(
江口和大議員)
おはようございます。2点について質問をいたします。
同じことで数回の質問になりますけれども、まず
バルーン大会について質問をいたします。
佐賀市には伝統的な、あるいは対外的に観客を呼べるような祭り、
イベントがないということもあって、
バルーンが浮上をしたというふうに思います。その後、対外的に観客も見込めるといったようなことで、今日まで多額の費用を投じて佐賀の
バルーン大会づくりに懸命に宣伝をされ、広告をされた結果、今日佐賀の
バルーン大会は定着をしているというふうに思います。特に
バルーン駅の設置は、定着に重要な役割を果たしたというふうに思います。近年は70万ないし80万の観客でありますけれども、この中で県外が約半数ぐらいじゃないかというふうに思います。
そこで、ただ佐賀市民の盛り上がりというのはどうかというふうに見た場合に、私は年々盛り上がっているというふうには思いません。言うならば、
横ばい状態じゃないかというふうに思います。これは何といっても、唐津のあのおくんちの曳山や伊万里の
トンテントン祭りのように直接住民が参画し、住民が主役になることがない、ただ
バルーンの飛ぶのを眺めるだけであるということで、2回ないし3回程度見るというと、興味がだんだん減ってくるという状況じゃないかと思います。しかも、
競技主体であるために、河川敷に飛んで来てマーカーを落とすような
競技については観客も沸きますけれども、河川敷から飛んで行くとき、飛んで言って、あと遠方での
競技ということになりますというと、飛んで行くときだけのことになって、あとは非常に何もしようがないと、いわゆる空間の時間が長いということ、そういうこともあって、やや停滞気味といいますか、二、三回見ればもう大体興味が薄くなるというようなことではないかと思います。
いろいろな食べ物の売店につきましては期待できますけれども、目的が買い物ということではありませんで、
バルーンを見に来ておられるわけですから、いろいろ
イベント、憩いの広場などでの物産についても余り期待ができないというふうに言えるのではないかと思います。これらのことを考えて、開催、市なり、いわゆる
競技団体でもいろいろ
中間イベントに力を入れたり、あるいは物産博的な憩いの広場に力を入れたりして、買い物にも楽しんでもらい、そして佐賀の宣伝もし、しかも、一度に帰ってもらうと交通混雑がありますので、その混雑を防ぐためにいろいろ対策をとって今まで来られたわけです。総合的な企画なり運営については、
大変御苦労があるというふうに思います。そういったことを踏まえながら質問をいたします。
一つは、
バルーンが飛行、いわゆる
競技本位ということであるために、飛び立った後は会場ががらんとしておるという状況で、その
競技の方法について、もっと会場近くで
競技がやれるような方法はとれないものか、言うならば、
観客本位の
競技にならないのか、この点
競技委員会との話ができるのかどうか、ひとつ御答弁を願いたいと思います。
二つ目は、一昨日か昨日かの新聞にも載っておりましたが、
駐車場関係でありますけれども、
駐車場関係について、ことしはどのように考えておられるか、いろいろな輸送関係も含めて御答弁を願いたいと思います。
三つ目として、
中間イベントについてどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。
それから、四つ目については、これも毎回質問のときに申し上げておりますけれども、会場付近の案内がやはり不十分だというふうに思います。トイレの場所、迷子のいわゆる来てもらっておる場所、あるいは大会本部、そういったような重要なところといいますか、そういうところが堤防の上から見てもはっきりしない。そこで、大きな字でひとつ表示をして、あそこには何があるというようなことをもう少し親切に表示すべきでないかというふうに思いますが、その点についてひとつ質問をいたしておきます。お答えを願いたいと思います。
それから、五つ目として、
バルーン大会の期間中はいろいろな関連的な事業がなされます。
ムツゴロウ広場であるとか、あるいは
市民運動広場など、あるいは唐人町、
中央大通りなどでいろいろな催しが、それぞれの団体で行われておるようでありますけれども、率直に言いまして値段が高いというふうにも思いますし、中には食券を持ってうろうろといったような状態もありますし、いつかは外国人の方が食券を持って、その品物でない別のところに行って一生懸命尋ねておられるというような光景も見たりいたしましたけれども、そういったような関連事業は、やはり一般の人は佐賀市が主催をしておるというふうに思っておられるわけです。たとえ、いろいろ
ボランティア団体、その他が主催をしておられても、とにかく佐賀市の
バルーン大会のために来ておられる市民、観客のためにサービス的にといいますか、やる事業でありますから、本当にそういう事業に参加しても気持ちがよかったと言われるぐらいに、ひとつ市の方でもいろいろ指導をしていただいて、そして本当に気持ちのいい、そういう
イベントであったというふうに言われるように、ぜひ指導を願いたいと思いますけれども、その点どうであるのか、お答えを願いたいと思います。
さらに、六つ目といたしまして、今後の
バルーン大会の見通しでありますけれども、先日の報道の、新聞報道などによりますというと、次の
世界選手権大会で
佐賀空港が開港をすれば、もう終わりになるのではないかといったような報道もなされておるわけですけれども、その点について今後の見通しといいますか、計画についてひとつお答えを願いたいというふうに思います。
次に、
クリークの
ホテイアオイ対策でありますけれども、昨年除去したものが上流からまた流れて、ことしも同じ状態になっておると、全く
イタチごっこであるというふうに思います。水の見える
クリークというのは、になすために我々は責務があるというふうに思います。小さいときに除去をしますというと、非常に労力的にも費用的にも少なくて
済むということははっきりしておるわけであります。その点でなかなか今日までよい対策がとられていないというふうに思いますけれども、それらを考えて質問をいたします。
一つは、春や秋、
自治会あたりで川の清掃をしておられるわけですけれども、非常に早期に清掃をするというようなことで効果もあるというふうに思っております。精力的に、広い
クリークでも何とかしようという住民の方々の気持ち、そういったようなものを生み出すためにも、現在
土地改良区の方で補助金を出しておられるわけですけれども、
自治会あたりにも補助金を出して、そしてこの清掃にもっと力を入れられるようにできないのかどうか、補助金のあり方についてひとつ質問をいたします。
それから、二つ目といたしまして、その一連の
クリーク流域といいますか、その流域の中で何カ所か、いわゆる集積所といいますか、
ホテイアオイなどをとめる場所をひとつ設けて、引き揚げに一番適当な場所といいますかね、そういうところにとめるというようなことをして、そして適宜
ユンボあたりで引き揚げるというようなことで、せっかく取っても上から流れてくるからというようなことで、言うなら集積所といいますか、そういうものをひとつ、その地域の住民の方と十分話をしながら研究をしていくといいますか、対策をとっていくということをひとつぜひ願いたいというふうに思いますが、その集積所の件についてどうであるのか。
それから、三つ目としては、今言いましたようなことを総合的にひとつ、本当にその地区の方々との話を進めて、抜本的な対策といいますか、それをやられる考えはないのか、具体的に、この
クリークについてはどこが受け持ちどうするといったようなことを含めて、ひとつ
地域自治会あたりで十分市が出席をして、そして対策をとるというようなことでないというと、最初申しましたように、本当に
イタチごっこになっておるから、もっとこの
クリークの
ホテイアオイ対策については、地域住民との話を進めて、そしてやっていく必要があるというふうに思いますけれども、その点、話し合いの場を設けて対策会議といいますか、そういうものを設けていかれるお考えはないか、以上について質問をいたします。
◎
産業部長(
木下治紀)
おはようございます。
江口議員さんの御質問にお答えする前に、ことしの
バルーン大会の概要について少しばかり説明をしたいと思います。
今回の大会は、タイトルを1993
佐賀インターナショナルバルーンフェスタとして、その中に第10回の
パシフィックカップ、第4回の
レディースワールドカップ、第10回の
熱気球日本選手権、
バルーンファンタジア '93、1993
熱気球日本グランプリ最終戦ということになっております。開催期日は御承知のとおり、11月の17日から11月の24日までとなっております。そのうち
競技飛行の行われる期間は、19日の金曜日から23日の火曜日の5日間となっております。対外的な広報では、
競技飛行の行われます5日間を1993
佐賀インターナショナルバルーンフェスタの開催期間として広報をいたしております。大会の規模でございますが、昨年と同程度の
競技機数の 110機が見込まれております。そのうち海外からは35機、15カ国が予定をされております。また、
競技期間中は昨年同様、嘉瀬川の会場で国内外のユニークな形をした
バルーン、シェイプト
バルーンを招いての
バルーンファンタジア '93、そして熱気球の
夜間係留を計画いたしておるところでございます。
さて、御質問の
競技の方法の工夫、
観客サービスということで委員会との協議はどうかという御質問であったかと思いますが、その点につきましては私ども、
競技については委員会が行っておられますので、
組織委員会が実施をしておるわけでございますので、このようなことについては申し入れはやっておりますが、
競技の内容は、やはり基本的には気象の条件が非常に左右されるということで非常に難しいわけで、特にその場にとどまる
競技というのは非常に難しいということが言われております。飛んで来る、それからこちらから飛び立つということについては、私の方としては
組織委員会に今申し入れをしておるところでございます。
次に、
駐車場対策についてでございますが、昨年の大会のときには、主な観客用の駐車場として
大和紡績跡地と嘉瀬川の河川敷をそれぞれ 4,000台と 2,800台、合計 6,800台分を用意をいたしまして観客の皆さんの受け入れをしておったところでございますが、本年はそのうちの
大和紡績跡地で県及び市の施設の工事が始まっておりますので、あいている部分について昨年と同様、
臨時駐車場として利用できるように準備をいたしたいと考えております。調査では昨年の約4割程度、大和紡績ですが、 1,000台分を確保できるという見込みでございます。また、
嘉瀬川河川敷の駐車場も昨年同様準備をいたしたいと考えておりますが、それに34号線の嘉瀬川の嘉瀬大橋の東側の
佐賀魚株式会社が現在建設予定をいたしておりますが、その予定地を現在
臨時駐車場として利用さしていただけないかということで、今申し入れをしておるところでございます。できるだけ貸していただくという方向でお話を今詰めております。そういうことで、昨年の規模の
臨恃駐車場の確保は、この佐賀魚の御返事があれば、大体 6,800台分ぐらいの数になるんではなかろうかと、このように思ってるわけでございます。これとは別に、日曜、祭日につきましては、周辺の小学校の
グラウンド等を駐車場としてお借りをしたいということを考えております。また、
大和紡績跡地から
シャトルバスを運行するよう準備を進めております。別の角度から、
駐車場対策として会場周辺への車の流入量を減らす方法、それから具体的には観客の足を自家用車から
公共交通機関、例えば、バス、JR、特にJRヘシフトさせるために
マスコミ等を利用した広報活動の中で、JRの利用を今まで以上に積極的に呼びかける予定をしております。
次に、
観客対策と
イベントについてでごさいますが、
バルーンの飛行が非常に気象に左右されやすいところから、
競技は大気の安定する早朝と夕方に行われるわけでございますが、
競技と
競技の間の空白の時間を観客の皆さんに楽しんでいただくためということで、JR北側に毎年でありますが、憩いの広場を開設をいたしております。今年も開設するわけでございますが、この中でいろいろな
イベントを行っております。また、グルメ街も設けておりますし、一方、JRの南の
競技会場では
バルーンの係留飛行、それから
バルーンファンタジア '93等を行って、観客の皆さんに
バルーンを楽しんでいただくよう工夫をいたしております。また、熱気球の
夜間係留など昨年ににも増してさらに充実をさしたいと、このように思っております。
そのほかに、
競技前日の11月の18日の夜には、これも毎年のことでございますが、
シンボルロード約 1.4キロの間におきまして、
ライトファンタジーの点灯式と
オープニングパレードを開催する予定をしております。そして、中心地区での商店街においての、これも例年でございますが、
ウエルカムパーティー、
ザ・サンヤマチナイト等はだれでも参加ができるような
イベントでございますし、滞在の
観光客対策として効果のあるものではないかと私ども思ってるわけでございます。
次に、会場内の
誘導看板についてでございます。
昨年の例を申し上げますと、
臨時駐車場、
JRバルーンさが駅、
競技会場南側の3カ所に会場全体の案内板を設置をいたしました。また、トイレ、公衆電話、バス停、それから臨時駅等についてはそれぞれの表示看板と、場内にそれぞれ20カ所の
誘導看板を設置いたして観客の誘導を図りましたが、その他本部には救護、警備、運営その他の業務に対応した表示をいたしました。今年は、先ほど御指摘になりました
イベント会場やトイレの位置などのわかりにくいという貴重な御意見を踏まえまして、会場内の
誘導看板等は工夫をし、設置したいと考えております。
会場内及び民間での店舗について、物の値段が高いというような声を聞くがというような価格面の指導、このようなことではなかったかと思いますが、今回も憩いの広場におきましてはいろんなゾーンを設けまして、観客の皆さんの利便等を図っていく考えでございますが、
出店関係者も売店、あるいはグルメも含めまして、大体70店舗程度になろうかと思います。御指摘いただきました各店の価格等につきましては、従来から出店の説明会でも観客の
ひんしゅくを招かないように指導をしておったわけでございますが、今回は御指摘のとおり、さらに適正な、観客の
ひんしゅくを買わないような、さらにできるだけばらつきがないように指導して行い、観客の皆様にはより楽しく食事や買い物をしていただくようにしていきたいと考えております。
最後に、今後の
バルーン大会の見通しということでございますが、平成10年以降、
佐賀空港の開港があるわけでございますが、この点につきましては、県の
空港対策室を初め県の関係各課と十分協議をしながら、
運輸省航空局等に働きかけをしてまいりたいと。基本は、私どもは共存でお願いをしたいということを、今申し上げましたところに強く要望、要請をしてまいりたいと、このように思っておるわけでございます。
失礼しました。もう一点ございます。
クリークの
ホテイアオイの対策についてでございますが、産業部の面からお答えをしますと、農業用に必要な
クリークは、近年農産物の多品目化に対する機能が不足しておるために、
土地改良事業等で農地または
クリーク、農道の改良が進められております。この事業は申請事業で、受益地区で
土地改良区をつくり施設の維持管理をすることになっておりますけれども、地元の土地改艮区は
受益農家の負担増高を考えまして、行政に依存する姿勢でございます。特に
クリークに繁茂します水草については施設の幅員の拡大もございまして、
除去対策が手薄でございます。当市といたしましては
受益農家のことを考えまして、
市単独事業の
水路しゅんせつ事業補助、または県が平成4年度に
農業用用排水路水草等の
除去事業の創設に伴って、佐賀市も事業採択を受けて事業を実施しておるところでございます。
このようなことから、
クリークの
ホテイアオイ対策につきましては、農村地域の
幹線水路について、農業用水の確保のため水路の
しゅんせつ、それから水草等の除去を生産組合で実施される場合は補助金を交付することにいたしております。補助率は、人力で実績額の平均15%、機械では40%を補助をいたしております。除去の時期につきましては、農作物の育成の期間は農作物への影響が考えられますので、農閑期に実施をされております。集積場所につきましては、水路ののり面等に一時集積をされまして、乾燥させ、または焼却、農地への還元等を実施されておるようでございます。また、
土地改良事業で造成されました
幹線水路の水草除去につきましては、平成4年度から5年度、
県単独補助事業において実施をしており、今後も継続して圃場整備の完了地区から事業にとりかかりたいと思っております。
◎
建設部長(
橋富修治)
江口議員さんの
ホテイアオイ対策についての御質問にお答えを申し上げたいと思います。
市内の
クリーク及び水路には
ホテイアオイが多く繁茂をいたしております。これら
ホテイアオイの対策といたしましては、従来より著しく流れを阻害している箇所、あるいは生活環境を悪化しているような場所、さらには水に、失礼、海に流出するようなおそれがあるところ、また樋門、樋管などに機能障害を生じているような場所を優先的に除去をいたしております。本市は 2,000キロに及ぶ水路、
クリークを有しており、行政での対応には限度がございます。そこで、市内の河川の清掃につきましては、
水対策市民会議を中心とした各校区の自治会の方々や各種団体に御協力をいただき、河川清掃をお願いいたしてるところでございます。
なお、
農業用水路につきましては、
木下産業部長から答弁がありましたように、各地区の農業団体の方々にお願いをいたしているところでございます。また、
クリークが広く、水深が深いところにつきましては、人ではなかなか手が届きません。こういうところは専門業者の方々にお願いをいたしまして、河川清掃及び浄化対策を進めているところでございます。今後とも継続して、本来の川を取り戻すために御協力をお願いしてまいりたいと思っております。
次に、除去の時期についての御質問がございました。
ホテイアオイの除去につきましては、大変苦慮をいたしてるところでございます。そこで、毎年繰り返して除去している繁茂時の除去と、また議員さん御指摘がございましたように、新芽のときの除去との費用のバランス及び
事業効果等を比較検討すべき資料収集のために、また効果の確認等を追跡調査を試みるために平成3年度に
末広水路、延長としまして 630メーターを指定いたしまして、新芽を除去する作業を同年の6月より月4回、10月まで繰り返し、舟なとを浮かべまして網で徹底的に除去作業をいたしております。その結果は良好でございましたが、議員御指摘のとおり、大雨等によりまして上流から水草等が流れ込みまして、一部繁茂をしているというようなところもございましたが、これを除去しまして、その後の結果につきましては非常に良好な状態でございます。今後は
西今宿水路、延長 1,350メーターを指定しまして、
末広水路のような良好な効果が維持できるか、取り組みをいたしているところでございます。これらの結果は二、三年の経過を見ないとわかりませんので、経過がよければ今後とも拡大を進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
(「上流から流れてくるので何カ所か仮閉めして除去しては」と呼ぶ者あり)
ホテイアオイが上流から流れてくるので、そこあたりを一時仮閉めして、そこで除去をするというような御質問でございましたけども、現在樋門等がかなり水路にはございます。その樋門にかかった部分のところで、重機等での作業ができる、可能なところはそういう機械で撤去をしていくということで、今後また一つの水系をモデル的にやっていこうという考え方も持っております。いずれにしましても、
ホテイアオイの繁茂というのは新芽のときに除去するというのが、今後の課題ではなかろうかというふうに考えておりますので、取り組みも考えてまいりたいというふうに思っております。以上でごさいます。
◆(
江口和大議員)
バルーン大会につきましては、
競技の方法について何とか
組織委員会と話ができれば、先ほど言いましたように
観客本位といいますか、そういったようなことになれば
大変おいでになった方も喜ばれるんじゃないかというふうに思いますので、その点ひとつ、そういう
競技をぜひお願いをしたいと思います。
駐車場につきましては、大和紡跡がほとんどできないという状況でありますけれども、先ほどの魚市場の、いわゆる今度の新しい予定地といいますか、そこは新聞によりますと 1,200台ぐらいというふうに報道されておったと思いますが、そうですか。そうですね。
(「はい」と呼ぶ者あり)
そうしますと、今まで大和紡が 4,000台が、今度大和紡で 1,000台ぐらい、魚市場の方で 1,200となりますと、随分まだ不足をすると思いますですね、昨年から比べると。したがって、ひとつ駐車場の確保はぜひもっと検討をしていただきたいと。やはり、私なんかもどこかほかの県の博覧会などに行きますというと、その会場近くにできるだけ行きたいという願望といいますかね。したがって、皆さん何とかして会場近くまで無理をしてでも行くというようなのが、ひとつの人間性といいますか、そうじゃないかと思いますから、できるだけ
競技の方に邪魔にならない程度といいますか、そういうことを考慮しながら、会場近くにぜひ駐車場をもっと設けるように工夫をしていただきたいと思います。ひとつ嘉瀬地区は圃場整備ができて、随分農道といいますか、最近は市道にほとんと編入されたわけですけれども、それがふえておりますので、ここ一、二年は観客の皆さん非常になれてこられまして、いろいろな角でガードマンが立たれる前に、もう既に会場近くに夜暗い、朝ですかね、朝まだ暗いうちから入ってこられるという状況で、もう堤防近くには相当夜が明けてみると車がとまっておるという状況でもあります。したがいまして、余り規制をせずに、とめられるところはひとつぜひとめるようにしてもらいたいと、これも毎回言っておることですけども、そのように何とか工夫できないのか、ひとつ検討をぜひ願いたいと思います。それと得仏橋の下、いつかも申しましたように、大変空き地があります。あそこも相当な量が入るというふうにいつか提言をしましたけれども、あそこはまだそのままですので、あそこはやはり何とか利用ができないのか。あそこに入れると
競技者がちょっと出入りに非常に混雑するからという前の答弁でもありましたけれども、あつこは非常にもったいないなという気がいたしますから、その点ひとつ検討を願いたいというふうに思います。
それから、中間的な
イベントにつきましては、何とか、
バルーンの、いわゆる飛ばない時間帯に、皆さんせっかく来ていただいておりますから、
バルーンのいわゆる関連の事業といいますかね、
バルーンを見られる、ひとつそういったようなことををぜひ考えてほしいと思います。その一つとして、係留
バルーンをひとつ何カ所かに設けてぜひやってほしいというようなことで、今まで工夫はされましたけれども、なかなか天候、風との関係で係留の
バルーンが本当に上がったことがそうない。その点はもう仕方ないといたしましても、できる限り係留
バルーンを1カ所じゃなくて何カ所か、広い長い堤防の合い中ですから、何カ所かにぜひしてもらいたいというふうに思います。それと、変形
バルーンについては、これは
競技には参加しないというふうに思いますから、いろいろ象さんとかなんとか、変形の楽しい
バルーンがありますけれども、あの変形
バルーンについては時々昼間ですか、会場近くで何かしてもらうというようなことはできないのかどうか、その点ひとつ
競技委員会との話もぜひしてほしいと思いますから、その点はひとつ答弁を願いたいと思います。
それから、会場案内その他についてはできるだけひとつ細やかに、県外から見えておられる方が安心していろいろ近寄ってこれるような状況にぜひ案内をしていただきたい、案内板の設置もしていただきたいと、これも強く要望しておきます。
それと、今後につきましてもう一回答弁を願いたいと思いますけれども、空港が開設をされますというと、本当にどうなるかというふうにして皆さん思っております。先日の全員協議会の折も、次回の選手権大会誘致しようということになりましたけれども、私はその席で非常に不安に思っておったわけです。
一つは、先ほど申しましたように、世界選手権になるというとまた
競技主体になると、
競技主体になると余りおもしろくないなという気がしておるわけです。世界選手権いいですけれども、ひとつ先ほどから申しましたように、余りにも
競技主体にならないようにぜひ願いたいと思いますし、今後についてはぜひ続けてほしいというように思います。そこでひとつ、会場を変更してでも佐賀市でやれるところはないのか、空港から幾らかでも離れたところ、例えば佐賀市の北部あたり、久保泉、あるいは金立の今度の遊水地といいますか、あたり、その他で会場を変更してでもできるようにという検討はできないのかどうか、そこら辺についてひとつ答弁を願いたいと思います。
次に、
ホテイアオイの件ですけれども、自治会が行っております清掃については補助金を出すというような、検討をするといったような答弁はとうとうありませんでしたが、今農業用水とはっきりその水路がわかるところと、もう生活用水であるので、農業用水であるのか生活用水の水路であるのかわからないところが非常に多いわけですよね。集落内なんか特にそういったような状況ですから、そこを
自治会あたりでやっておるというような状態が多いわけです。とにかく佐賀の中心街といいますか、中に入って取れるようなところでありますというと、ボランティアといいますかね、そういう住民のいわゆる力でできますけれども、広い
クリークになりますというと、到底もう中には入れないわけですから、そういうところも何とかしながら、少しでも早くその除去をするというような、そういう状況に何とかなしていかなきゃならんと思います。したがって、
自治会あたりとの話し合いをぜひもう積み重ねてほしいと。そして、やはり何とかそこら辺でやっておられる部分については、
土地改良区で出されておる補助金と同じように、ひとつ何とか自治会の方にも補助金を出してもらえば、随分機運的にも盛り上がるというような状況になると思います。その点でもう一回、
自治会あたりへの補助金についてもう一回答弁をひとつ願いたいと思います。出すような検討はされないのかどうか。
それと、時期的なものを含めて
末広水路あたりで今調査中だということですけれども、これは
建設部長、何も調査をせんでもですね、もうわかっておることですよね。上流から流れてくればまたもとと同じようになるちゅうのを何年もかけて調査をせんでもですね、もうここの水路についてはもうここからここまではぴしっと取らないといけないと。そうしないというとまた同じようになるという水路はもう大抵わかっておるわけですから、その点については、もうどんどんそういったようなことでひとつ進めていってほしいと、そういうふうに思いますが、その点についても、ひとつ時期を早めてといいますかね、もう少し具体的なやり方でできないのかどうか、ひとつこれも答弁を願いたいと思います。
それと、けさも私は昨日の町民体育大会の後始末で朝町内を回ってみましたが、本圧江あたりにはもう随分
ホテイアオイが流れていっております。あれがノリの時期になりますというと、もう漁民の方から大変な苦情が出るわけですので、ああいったようにしてどんどん流れておる
ホテイアオイを何とか食いとめないといけないと思います。その点でも今まで対策はとられておるわけですけれども、ひとつ、いわゆる何カ所かで樋門、あるいは樋門でなくても、とめる場所を考えて、そして機械で揚げるといったようなことをぜひ検討願いたいと思います。
具体的なことで済みませんが、私の地区の久保田タクシー屋さんというところがありますけれども、けさもあそこの 207の国道の橋げたが、もう昨夜の雨で橋げたいっぱいに水が来とったわけですけれども、そこのところにもういっぱいたまっております、
ホテイアオイ、今たまっておるんですけどね、ああいったようなところでとめて、そしてすぐ揚げるというと、何とか下流に流さないで済むと。だから、樋門のないようなところの流域で、こことここでとめたら割に楽にといいますかね、除去ができるという箇所があります。ありますから、そこら辺を地元と十分論議をしながら、ひとつぜひその集積所といいますか、それを設置して、そして適宜揚げていくといいますかね、そういうことをすれば費用も少なくて、本当に何百万と費用をかけなくても済むというようなふうに思いますけれども、そういったような検討についてもひとつどうであるのか、お考えをもう一回お聞かせ願いたいと思います。2回目の質問を終わります。
◎
産業部長(
木下治紀)
江口議員さんの2回目の御質問にお答えをしたいと思います。
第1点は、変形
バルーンのことだったと思いますが、ことしは8機を予定をいたしておりますが、この気球は御承知のとおり、通常の気球よりも大きく、さらに形も違いますので、そういう点から、通常の気球よりも非常に気象に左右をされるわけでございます、特に風でございますが。このようなことから、昼間の係留は非常に通常よりも難しい点がございますけれども、先ほど御指摘がありましたように、観客の皆さんの喜んでいただくというような意味からして、私どもは今後
組織委員会と打ち合わせをさしていただきたいと、このように思っております。
それから、第2点目の、空港との関連での今後の継続ということでございますが、
バルーンの大会の継続ということでございますが、場所を変えてもという御質問がございましたが、私どもは今の時点では、現在の場所で続けて共存をしてまいりたいという考え方でございます。これはきょうも御指摘がありましたように
駐車場対策、それから
観客対策、こういうものを考えましたときに、一番難しいのは
観客対策の中でも交通でごさいます。そういう点から、私どもはJRの駅というものに非常に大きなウエートを置いておると、このように思っているわけでございまして、自動車、乗用車だけということになりますと、さらに混雑をするということから、私ども第1回で答弁をいたしましたように、できるだけ近くまで確かに乗用車で来たいということがございましょうが、私どもは新聞等でなるべくJR等で、JR等についてはもう直接会場に着くわけでございますので、そういう意昧からも非常にJRというものについては重点を置いてるわけでございますので、会場については先ほど申し上げましたように、私ども現段階では今の場所で努力をしてまいりたいと、このように思っております。
◎
建設部長(
橋富修治)
江口議員さんの2回目の御質問でございますが、集落内の
クリーク等について、非常に管理区分が不明があるというような御質問であったかと思います。
管理区分につきましては、基本的には市街化区域内、または市民の方々の生活排水と都市排水の小河川につきましては、河川サイドで実施をしている現状でございます。相互理解、相互努力をしまして都市河川の美化運動を展開することが、水に強い都市形成の第一歩ではないかと考えております。また、市民の方々の御理解と御協力をお願いいたすところでございます。
次に、自治会等の補助金についての考えはないかというような御質問であったろうかと思いますけども、この
水対策市民会議を契機としまして、市民総出で、みんなで川を愛する気持ちを持って取り組んでいこうというボランティア的な考え方での取り組みでございますので、現在のところ補助金等の考え方は持ってはおりません。
次に、新芽の時期について取り組みはどうかという御質問であったかと思いますが、新芽の時期につきましては、そういう新芽が出るときに撤去するのが一番ベターだと考えておりますが、ただ、6月、7月、8月という時期に頻繁に新芽を撤去しなくてはならないという問題もございます。そのときには相当の経費も要します。ただ、撤去すれば1年で、新芽が次の年には出ないかというようなことは、まだ二、三年の経過を見ないとはっきりとわかりませんので、今後そういう水系につきまして、追跡調査をしてまいりたいというふうに考えているとこでございます。
次に、水系で1カ所に集積するようなところを設けてやったらどうかという御質問であったかと思います。
これにつきましては人手で、人の力で撤去するということはなかなか困難でございますので、できるだけ機械力に頼っての撤去ということの場所を選定しまして、今後検討をしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
◆(山下明子議員)
おはようございます。通告をしております順番をちょっと変えまして、その他から入らせていただきます。その他は緊急的なものでございますけれども、この一般質問の初日、江島議員のごみ袋の有料化をということの提案の質問がございましたけれども、これに関連しての質問をさせていただきます。3点にわたってちょっと伺います。
私、ごみ袋の有料化の声が上がっているということで、ぜひこれは有料化しないでほしいということで、ことしの3月議会でこの問題を取り上げておりました。その際に民生部長の答弁の中では、有料化をするにしてもしないにしても、いろいろ問題もあるし、その可否を含めて市民のコンセンサスを得なくちゃならないので、そういう意味で検討をしていきたいというふうな答弁だったと思います。ところが、先日の江島議員への答弁の中では、もう平成6年度には実施をしていけるようなことでやっていきたい、実施計画をこれから立てていきたいというふうな答弁になっておりましたし、市長さんも積極的な立場なんだというふうにおっしゃいました。私はこのごみの有料化の論議の前に、といいますか、有料化をするために、これはお金がどうしてもないから有料化をしなくちゃならないのか、それとも減らすために有料化にするのか、そこら辺の理由をですね、もっと明らかにしていただきたいと思います。それが1点目。
2点目に、減らすことが第一義的なことであるならば、まだ分別収集を始めて2年余り、3年足らずというところですから、もっと粘り強い努力をすることができるんじゃないかと考えております。3月議会でも取り上げておりましたように、分別収集の全国での大先輩でもあります静岡県の沼津市では、75年にこの分別収集の方式を採用して、そしてやはり有料化をした方がいいんじゃないかという声が出たのが91年です。それでも、その論議をやっていく中で、市民討議にかけていく中で、この有料化という案は撤回をされたというふうに私は3月議会で申し上げました。そういう点から、もっと論議を深めていくことが必要ではないかと思います。
3点目としては、市民のコンセンサスを得ていくという民生部長の答弁の中身、これをもっと具体的にしていただきたいと思います。有料化をしていきたいというふうなことが明らかにされておりますと、有料化がもうあくまで前提であって、あとは実施計画を立てて、それを婦人会や自治会やごみ対策の会議、いろんなところで説明をしていく、理解を得ていく、そういうことではちょっと一方的ではないかと考えております。ですから、実施計画を立てる前にもっと、何が足りないのか、何をしてほしいのか、そういう点での論議をすべきではないかと思いますので、この市民のコンセンサスを得るという中身について質問をいたします。以上3点、先に御質問をさせていただきます。
次に、通告の1番としております学校図書館の充実について、蔵書、図書の内容の点と司書の配置の点から市当局の考え方を伺います。
今この佐賀市につくられる市立図書館をめぐって、地域と市民に密着した図書館のあり方、資料、情報を豊かに提供する図書館のあり方などが市民の間でも議会の中でも論議されております。私は今回、その市立図書館を将来にわたって十分活用してくれる人たちを育てるという点を踏まえまして、学校図書館を市としても改めて深く位置づけていただきたいと考えています。
小・中・高校生の読書離れが言われて久しいわけですが、全国学校図書館協議会と毎日新聞が行いました第38回学校読書調査によりますと、1カ月間の読書冊数は、小学生で 5.8冊から7冊前後、中学生になりますと 1.8冊から 2.1冊、高校生で 1.3冊から 1.5冊という傾向を示しています。逆に、1カ月に全く本を読まないというゼロ冊回答率は、この10年間の傾向として、小学校で7%から11%、中学生では41から50%、高校生では50から59%と、学年が高くなるにつれて急速にふえています。これはつまり、本来子供は本が嫌いなわけではなくて、詰め込み授業であるとか、受験競争、偏差値偏向、こういった学校教育の中で図書館、読書教育といったものの位置づけが低められている中で読書離れを余儀なくされているんではないでしょうか。自分で問題点を見つけ、解決の方法を探り、解決の道を開いていくという洞察力や資料収集能力、分析力を身につける上でも読書が必要であることは言うまでもありません。同時にそれは、子供たちが権利として保障されるべきものでもあります。憲法に定められた教育を受ける権利のみならず、国連で提唱されております子供の権利条約の中には、生存及び発達の確保、表現、情報の自由、思想、良心、宗教の自由、マスメディアヘのアクセス、教育への権利、休息、余暇、遊び、文化的、芸術的生活への参加など、図書館とのかかわりが深いと考えられる条項が示されております。子供の発達成長とのかかわりから学校図書館の役割の重要性が指摘されながらも、現状はその役割を果たす上で到底十分とは言えません。11年前の新聞報道で「お寒い小学校の図書費、佐賀市1人当たりの図書費 100円を5年間据え置き」というふうに指摘をされまして、その直後 150円に予算が引き上げられました。
昭和60年に先輩議員である当時の武藤明美議員がこの問題を取り上げたときには、図書費の購入費は1人当たり 250円、児童・生徒1人当たりの冊数はわずか6冊とされています。現時点ではどうなっているか調べてみますと、1人当たりの図書購入予算は、平成3年度で 310円、4年度に 400円、今年度 480円と年々伸びてはいますが、それでも1人当たりの冊数は、小学校で 8.9冊、中学校で9.03冊にとどまっており、低いところでは小学校で1人当たり日新小学校の4.78冊、北川副小学校の 5.3冊、中学校でも鍋島中学校の5.08冊、城南中の5.63冊という水準が残されています。これは、1977年に全国学校図書館協議会がまとめました、学校図書館数量基準の中の蔵書最低基準冊数に照らして1人当たりに換算した場合、小学校では6.25冊、中学校では8.05冊は必要であると示されているのに比べまして、大変低い水準であることがわかります。この基準を満たしているのは、現在小学校で19校中、巨勢、兵庫、久保泉、芙蓉の4校、中学校9校中、芙蓉中1校にすぎず、いずれも小規模校です。こうした状況を打開するために、文部省は学校図書館図書整備新5カ年計画を打ち出して、新しい基準として学校図書館図書標準の通知を出しながら、現在の小・中学校の学校図書館の蔵書を平成5年度から9年度までの5カ年間で 1.5倍にふやすことそのための財源として総額約 500億円を上乗せして地方交付税で措置することとしています。既に今年度分として約80億円が措置されたとのことですが、これは標準規模で小学校1校当たり約18万円、中学校1校当たり約37万円という額になります。この交付税措置は使い道が限定されていないわけですから、ほかのことに流されることなく、図書購入の目的で予算化するかどうかということが市町村の裁量にかかっております。したがって、現在の佐賀市の学校図書館の実態を当局としてどうとらえているのか、そしてそれらを踏まえて、今後の新5カ年計画を受けて具体的にどう取り組むのかについて、まずお答えいただきたいと思います。
もう一つは、学校図書館の機能を生かすかぎを握る人的配置の側面です。
司書の資格を持った専任の職員が配置されることがどうしても必要だということは、市立図書館論議の中でも強調されております。特に、学校教育における学校図書館の役割を認識すればするほど、専門職としての司書の配置をするかどうかが、図書館の有効性を大きく左右します。学校図書館に司書がいれば図書整理、レファンス、雨の日の読み聞かせや紙芝居、図書館だよりの発行、新着の案内、推薦図書の紹介、ブックトーク、さまざまな展示、また担任の先生と協力して調べ学習の手伝いなど、日常活動も充実したものとなります。これを図書係の先生と兼任にしたり、専門職でない人に任せるのは大変な負担になります。だからこそ専門、専任の図書配置をと、司書配置をと声が高まっておりますけれども、佐賀市では残念ながら、司書の資格を持った人は今5名おられるとのことですが、一般行政職としての図書事務の配置であって、専任の司書配置はゼロという実態です。そのネックには、学校図書館法の条文があることが指摘されております。
昭和28年に制定された学校図書館法第5条「司書教諭を置かなければならない」としながら、最後の附則で「学校には、当分の間、第5条第1項の規定にかかわらず、司書教諭を置かないことができる。」と特例を設けております。これで当分の間というのが、現実に40年たっても改善されずにいるわけです。しかし、国の姿勢待ちでは、佐賀市の子供たちの読書意欲に灯をともすのがますますおくれてしまうのは明らかです。市立図書館での論議を踏まえて、学校図書館への司書の配置問題を市としてどう打開していくつもりなのか、市の考えをお聞かせいただきたいと思います。
最後に、お年寄りや体にハンディを持つ人々にわかりやすく、安心できる施策を求めて質問いたします。
私は91年の12月議会で、お年寄りや車いす、ベビーカーで安全に通れる道路をという問題、92年12月議会では、国連障害者の10年の最終年に当たって、佐賀市国際障害者年長期行動計画に沿って、公共用施設の総点検を求めて一般質問を行いました。いずれも、地域社会での日常生活においてハンディを持つ方が、ハンディを持たない方と同様に、安全で便利に、すべての公共用施設を利用できるようにという考え方に立ってのものですが、その後具体的に改善が求められる点を上げながら、改めて市の根本的な考え方を伺います。
第1に、わかりやすい施策という点で、日常生活用具の給付事業内容をもっとだれの目にも見える、わかりやすいものにしていただきたいということです。
先日、「市報さが」の9月号を開いてみますと、5ページの下に身障者福祉の制度紹介コーナーがございました。日常生活用具の給付については、「在宅の重度障害者の方に対しては、日々の生活を容易にするために日常生活用具の給付を行っています。30種以上の品目があり、電動ベッド、盲人用体重計、FAX、点字図書などが新しく給付できるようになったところです。」とあります。30種以上の中身が知りたいときは窓口を訪ねなさいということになるわけですが、ちなみに市が発行おります「福祉のしるべ」を開いてみますと、日常生活用具や補装具の一覧表が載ってるわけです。けれども、特殊便器とか特殊マット、体位変換機、盲人用電卓、ネブライザー、入浴補助具などなど、具体的にその形や大きさ、使い方などが一般にはわかりにくいものです。また、窓口を訪ねますと、この「心身障害者のしおり」というものも配られますけれども、これにも同じような形で、ただ一覧表になってるだけなんです。もっと簡単なパンフレットがございますが、これはすべての制度のあらましをイラストを使って書いてあります。日常用具の問題もイラストを使ってほんの一部書いてありますけれども、具体的にはぴんとこないわけです。そこで、だれにも手にとって、あるいは試しに使ってみることができるように用具の展示をしたり、パンフレットにそれぞれの用具の写真を掲示するなど、わかりやすくしていただきたいわけです。現在、用具の展示については、介護支援センターに一部スペースをとってなされておりますが、もっと幅広い市民が集まるところ、できれば市役所が一番いいわけですが、開成福祉センターや保健福祉センターなど、今後予定されている施設内での常設展示及び
バルーン大会などの
イベントでの展示など、積極的に取り組めるんではないでしょうか。
「市報さが」の高齢者特集の見出しには、「長寿のよろこびみんなの幸せ」、「市民1人1人の理解を深め協力して豊かな長寿社会を作りましょう!!」とあります。市民1人1人の理解を深め、高齢者、身障者への在宅福祉を豊かなものにしていくためにも、この展示は必要なものだと思いますけれども、いかがでしょうか。
第2に、安心できる施策、安全な施策という面から、公共施設やそこに至るまでの道路などについてです。